ニコンCOOLPIX P520レビュー


ニコンクールピクスP520が手に入りました。CP+でデモ機を触ったときに簡単なレポートしていますが、今回はP510との違いなども含めて、実際に撮影してみての印象などもう少し詳しくレポします。

まずは簡単な製品特徴を。

前機種P510と大きな違いはありません。最大の魅力は42倍の高倍率ズームです。35mmフィルム換算で24mmから1,000mmまでをカバーします。小型のボディで広角から超望遠までこれ1台ですべてをこなすことができます。

P510と比較
全体的にはP510からのマイナーチェンジといった感じです。大きな変更点は、液晶が可動式の3.2インチになったことでしょうか。光学系はほぼ同じ。撮像素子の総画素数はP510の1,679万画素から、1,891万画素に増量しました。ただ、画素数アップは画質低下の可能性もあるので、一概に性能アップとはいえないかもしれません。

そのほか、動画がフルHDでP510の30pから60pに改善されています。また、オプションですが、Wi-Fiによるリモートシャッターにも対応しています。目に付く変更点はこんな感じでしょうか。

気になっていた点として、フィルターは今回も使えません。別途、サードパーティー製のアダプターが必要になります。

AF性能は?
ここからは、ざっくり触ってみての印象です。一番気になっていたのが、オートフォーカスの速度。P510では望遠端でのオートフォーカスが極端に遅いのが大きな欠点でしたが、P520では若干の改善がみられます。

P510では、薄暗い環境で、望遠端で撮影をしていると、対象物によってはジーコジーコとAFが迷った挙句、合焦しないなんてことが多々ありましたが、このあたりは良くなっています。体感で良くなったという印象。ただ、あくまでもP510に比べればという話。FZ200SX50 HSあたりと比べると遅いなあと。

どうも、レンズを駆動させるモーターに難があるようで、今回のモデルチェンジではレンズユニット変更なしな感じなので、根本的な解決には至らなかったのかなというのは勝手な想像。


そのほか

手振れ補正は、良くなった気がします。全体的な操作性は、P510と大きな違いは感じません。可動式の液晶は正直、あまり好きではないです。P510のチルト液晶のほうが、光軸と液晶とが同一線上にあり撮影はしやすいと思うのだけど。

気になったのが、連写時の書込み時間の遅さ。高速連射でパチパチパチと撮ってくれるのですが、書き込みにかなり時間がかかり、ストレス感じます。約7コマ/秒と連写枚数はP510と同じですが、書込みに18秒ぐらいかかり、体感でP510より時間がかかるようになった気が。画素数が増えた影響で書き込みに時間がかかるのかもしれません。

総評としては、P510を所有しているなら、わざわざ買い換える必要はないかなといった感じ。目に付くような大きな変更点もなく。

他社高倍率機種と比較
昨年のP510登場を皮切りに超高倍率ズーム機が各社から登場しています。SX50 HSHX300などは1,200mm相当とP520の1,000mm相当を上回ります。

機能面では、P520は拡張性が低いのが弱点ですね。リモコン端子やフラッシュブラケットのあるSX50 HSFZ200と比べると、どうにも弱いです。インターバル撮影についても30秒間隔ですが、SX50 HSFZ200はタイマーコントローラーを利用すれば、1秒間隔からの撮影に対応できます。

一方、P520の長所としては、サードパーティー製のフィルターアダプターを使ってテレコンを接続すれば1,650mm相当まで倍率を上げられる点。SX50 HSHX300はテレコンを接続できるアダプターが発売されていません。何がなんでも高倍率ということであれば、P520はオススメです。

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