ニコン COOLPIX P520にテレコンを取り付ける(試し撮り)

P520にTCON-17Xを装着しての試し撮りです。晴天下だったので、いずれの写真も手持ちでオート撮影しています。

まずはテレコンなし。広角端。

広角端24mm相当

上の写真中央に赤丸で囲んだ監視カメラにズームしていきます。P520の望遠端(1,000mm相当)で撮影するとこんな感じ。

望遠端1,000mm相当

TCON-17Xを装着するとどうなるでしょうか。

TCON-17X装着1,650mm相当

さらにデジタルズームするとこうなります。

TCON-17X+デジタルズーム3,300mm相当

拡大してみると監視カメラがパナソニック製ってことまで判別できますね。日中撮影するぶんにはオートフォーカスもさくさく合焦するので特にストレスに感じることはありませんでした。

ここからはオマケ。P520LTZ10を装着して、ジンバル雲台に載せてみました。


撮影場所は岡山空港ですが、四国から山陰方面に飛んでいく旅客機があったので撮ってみました。


光学端の1,650mm相当ですが飛行機の形がはっきりわかります。黄砂で空が霞んでいることを考慮するとかなりきれいに撮れているのでは。恐るべし望遠撮影能力です。

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ニコン COOLPIX P520にテレコンを取り付ける


P520が手に入ったのでテレコンを装着してみましょう。P520はP510同様、レンズ筒にフィルターネジが切っていないので、そのままではフィルター類は装着できません。ということで、サードパーティーから発売されているP520用のフィルターアダプターを使います。


まずは、P520のレンズ筒にネジでアダプターを固定します。これでフィルターネジの切っていないP520でもフィルターやフード等が使えます。アダプターはボディーに固定されるので、テレコンなど重量のあるものを装着しても大丈夫です。


オリンパスのテレコンバージョンレンズTCON-17Xを装着してみましょう。TCON-17Xは55mmのオスネジなので、67-55mmのステップダウンリングをアダプターに装着します。


写真のとおり、TCON-17Xを装着完了。簡単です。これで、35mm換算1,000mm相当のP5201,650mm相当の超高倍率ズーム撮影ができるようになりました。ちなみにTCON-17Xは焦点距離が1.65倍になります。

ニコンCOOLPIX P520レビュー(ワイヤレスモバイルアダプター編)


P520はリモコンが搭載されていませんが、オプションのワイヤレスモバイルアダプター「WU-1a」を購入することで、スマートフォンなどからワイヤレス操作ができるようになりました。P520でのリモート撮影、その実力やいかに?さっそくレビューです。

USB端子に差し込んで使用

使い方は簡単です。WU-1aP520の本体横にあるUSB端子に挿入、あとはiPhoneにワイヤレスモバイルユーティリティーというアプリをインストール。Wi-FiでWU-1aにワイヤヤレス接続するだけ。アプリを立ち上げると、リモートでのシャッター操作ができるようになります。

ストラップに取り付けるケースが付属

ざっくり使ってみての印象。正直期待はずれ感満載。1回使ってみての疑問点。

(1)ワイヤレス接続時はP520本体の液晶画面は消える
 →iPhoneでの画像表示もタテ向き固定なので、これは困りもの。手振れ防止のレリーズ用途で使いたいので、カメラの液晶は表示してもらいたいです。

(2)アプリで操作できるのはズーム操作とシャッターのみ
 →シンプルな操作しかできません。SONYのデジカメなどはWi-Fi搭載で、インターバル撮影などにも対応していることを考えると、オプションで4,000円払わせておいて、この機能のショボさは・・・。

(3)動作がもっさりしていてあまり実用的ではない
 →Wi-Fi経由での操作なので、しょうがないとは思いますが、それにしてもイラッとしますね。 

とういことで、ソフトウェアのバージョンアップに期待しつつも、総評としては現時点では買う必要なしオプション。どうしてもワイヤレスシャッターが欲しいというなら止めはしませんが。。。

【エツミのレリーズ付ブラケット E-6205】



ということで、こちらも紹介。エツミのレリーズ付ブラケット E-6205です。仕組みは単純。シャッターレリーズをシャッター位置に固定する器具です。取り付け位置を調整できるので、ほとんどのデジカメで使用可能です。P520に取り付けるとこんな感じ。



写真のとおりP520でも問題なく使えます。3,980円とやや高い感じもしますが、リモコンが使えないP520にとっては便利グッズです。

ニコンCOOLPIX P520レビュー(試し撮り)

試し撮りです。まずは広角端、24mm相当です。

広角端(24mm相当)

画面中央の監視カメラにズームイン。望遠端1,000mm相当です。

光学望遠端(1,000mm相当)

デジタルズームで2,000mm相当にするとこんな感じ。

デジタルズーム(2,000mm相当)

もうひとつ。さらに奥に位置する赤と白の建屋。

望遠端(1,000mm相当)

デジタルズーム(2,000mm相当)

夕暮れ時にも撮影してみました。手持ちでの撮影です。手振れ補正はよく効きますね。光学望遠端です。



デジタルズームでも、ぱっと見た感じでは手振れしていませんね。P510より手振れ補正が効くようになった気がします。



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ニコンCOOLPIX P520レビュー


ニコンクールピクスP520が手に入りました。CP+でデモ機を触ったときに簡単なレポートしていますが、今回はP510との違いなども含めて、実際に撮影してみての印象などもう少し詳しくレポします。

まずは簡単な製品特徴を。

前機種P510と大きな違いはありません。最大の魅力は42倍の高倍率ズームです。35mmフィルム換算で24mmから1,000mmまでをカバーします。小型のボディで広角から超望遠までこれ1台ですべてをこなすことができます。

P510と比較
全体的にはP510からのマイナーチェンジといった感じです。大きな変更点は、液晶が可動式の3.2インチになったことでしょうか。光学系はほぼ同じ。撮像素子の総画素数はP510の1,679万画素から、1,891万画素に増量しました。ただ、画素数アップは画質低下の可能性もあるので、一概に性能アップとはいえないかもしれません。

そのほか、動画がフルHDでP510の30pから60pに改善されています。また、オプションですが、Wi-Fiによるリモートシャッターにも対応しています。目に付く変更点はこんな感じでしょうか。

気になっていた点として、フィルターは今回も使えません。別途、サードパーティー製のアダプターが必要になります。

AF性能は?
ここからは、ざっくり触ってみての印象です。一番気になっていたのが、オートフォーカスの速度。P510では望遠端でのオートフォーカスが極端に遅いのが大きな欠点でしたが、P520では若干の改善がみられます。

P510では、薄暗い環境で、望遠端で撮影をしていると、対象物によってはジーコジーコとAFが迷った挙句、合焦しないなんてことが多々ありましたが、このあたりは良くなっています。体感で良くなったという印象。ただ、あくまでもP510に比べればという話。FZ200SX50 HSあたりと比べると遅いなあと。

どうも、レンズを駆動させるモーターに難があるようで、今回のモデルチェンジではレンズユニット変更なしな感じなので、根本的な解決には至らなかったのかなというのは勝手な想像。


そのほか

手振れ補正は、良くなった気がします。全体的な操作性は、P510と大きな違いは感じません。可動式の液晶は正直、あまり好きではないです。P510のチルト液晶のほうが、光軸と液晶とが同一線上にあり撮影はしやすいと思うのだけど。

気になったのが、連写時の書込み時間の遅さ。高速連射でパチパチパチと撮ってくれるのですが、書き込みにかなり時間がかかり、ストレス感じます。約7コマ/秒と連写枚数はP510と同じですが、書込みに18秒ぐらいかかり、体感でP510より時間がかかるようになった気が。画素数が増えた影響で書き込みに時間がかかるのかもしれません。

総評としては、P510を所有しているなら、わざわざ買い換える必要はないかなといった感じ。目に付くような大きな変更点もなく。

他社高倍率機種と比較
昨年のP510登場を皮切りに超高倍率ズーム機が各社から登場しています。SX50 HSHX300などは1,200mm相当とP520の1,000mm相当を上回ります。

機能面では、P520は拡張性が低いのが弱点ですね。リモコン端子やフラッシュブラケットのあるSX50 HSFZ200と比べると、どうにも弱いです。インターバル撮影についても30秒間隔ですが、SX50 HSFZ200はタイマーコントローラーを利用すれば、1秒間隔からの撮影に対応できます。

一方、P520の長所としては、サードパーティー製のフィルターアダプターを使ってテレコンを接続すれば1,650mm相当まで倍率を上げられる点。SX50 HSHX300はテレコンを接続できるアダプターが発売されていません。何がなんでも高倍率ということであれば、P520はオススメです。

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EDICOLOR 10 キャンペーン価格版


カメラ関係のネタではありませんが。

パソコンで体裁の整った本格的なレイアウトの文書をつくるときには、Adobeイラストレーター(Illustrator)やインデザイン(InDesign)といったソフトが一般的ですが、いかんせん価格が高い。1本8万円ぐらいします。さすがに、個人で使うには敷居が高すぎるので、「パーソナル編集長」でガマンしようかなとAmazonで検索したら、EDICOLORが1.5万円で販売されている!

EDICOLORは、一時はInDesignQuarkExpressと並んでいたプロ向けのレイアウトソフトで、1本10万円ぐらいしていたはず。純国産で、海外製品と比べて縦書きなど日本語組版に強いのが特徴でした。しかし、InDesignが日本組版にもしっかりと対応するようになり、(個人的には)忘れられた存在になっていたのです。

調べてみると、住友金属システムソリューションズから販売されていたようで、そういえばSMI EDICOLORと呼ばれていました。2006年にバージョン9が発売されて以降音沙汰なかったのですが、いつの間にかキヤノンITソリューションズに身売りされたようで、昨年新バージョンのEDICOLOR 10が発売されていたようです。

前置きが長くなりましたが、今なら、このプロ向けのレイアウトソフトがキャンペーン価格ということで、1.5万円で手に入ります。ワードではイマイチ思い通りの文書が作れない、でも高価なレイアウトソフトを買うのはちょっと・・・という方にはオススメのソフトです。

プロ向けのソフトは使い方が、、、と思われるかもしれませんが、意外と簡単に使えます。正直、MSワードよりは使いやすい。思い通りの文書が作れます。

難点を挙げるとすれば、アドビ製品のように解説書が出版されていない点かな。おそらくEDICOLOR 10用の解説書は出ていないと思います。Webでもほとんど情報がない。。。まあ、InDesignの解説書でなんとなく通用するような気もしますが。

仕事でレイアウトの凝った文書を作りたい方、デザインの勉強をしている方など、興味のある方は、ぜひ一度チャレンジしてください。

キヤノンITソリューションズ EDICOLOR
※HPから体験版がダウンロードできます。
※Amazonで販売されているキャンペーン価格版は「2012年9月30日までのキャンペーン価格版」となっていますが、3/5現在普通に購入できます。もちろん普通に使えます。

光学50倍ズーム機 SONY HX300V発表


超高倍率ズームの春モデルで唯一未発表のSONY HX200V後継機・HX300Vのレビュー(Hands on: Sony HX300V review)が海外で出てきています。SONY UKのサイトにも情報が掲載されました(HX300 Digital compact camera)(※3/5追記。正式な商品名はDSC-HX300です。このモデルから"V"が外れたようです)。

HX100VからHX200Vへはマイナーチェンジでがっかりさせられましたが、後継機HX300V(英国ではHX300)は、待ちに待ったフルモデルチェンジ、光学50倍ズーム機として登場の模様です。3月初旬発売予定。

価格は、海外のカメラ販売サイトのプレオーダーでは、予備バッテリー付属で419£(日本円で約6万円)です(→消費税込のようです。実質$500ということで、約5万円)。


レビューサイトの記事によると、後継機HX300はキヤノンのSX50 HSと同じ光学50倍ズームを搭載。35mm換算で24-1,200mmです。 広角側がF2.8などSX50 HS(f3.5-6.5)より明るいレンズです。なお、仕組みはよくわかりませんが、16:9モードの場合は、26-1300mmとなる模様です。



撮像素子は、2,040万画素1/2.3インチExmor R CMOSを搭載。2,040万画素というのがどうにも気になりますが、記事によるとノイズレベルはHX200Vと同程度とのこと(ということは、そんなに良くもない?)。個人的には、画素数抑え目で、感度特性を良くしてもらいたかった。


その他、掲載されている写真からわかることとしては、レンズはカールツァイスバリオゾナーT*、HX200Vと同じようなチルト液晶といったあたりでしょうか。フラッシュシューなし。写真を見た感じでは、フィルターネジは切ってあるようです(→公式サイトによるとフィルターは使えないようです)(※3/5追記。国内HPによると、アクセサリーに55mmのフィルターがあるので、フィルターは装着できるようです)。

RAW非対応、GPS未搭載は残念。操作性やボタンの配置はHX200Vとそんなに変わらないような気がします。


一点、気になるのが、SONY UKのサイトによれば、「マニュアルリングでスムーズなズーム・フォーカス」と記載されているところ。富士フィルムHS50EXRのようなマニュアルズームに対応しているのでしょうか?写真を見た限りでは電動ズーム機のような雰囲気です。リングを回すと電動ズームが働く仕組みかな?いずれにせよ、HX200Vのピントリングは重宝したので、リングがついているのは助かります。


総評としては、想定の範囲内のモデルチェンジといった感じでした。RX100RX1など近頃ブイブイ言わせていたSONYのデジカメですが、HX300Vではそのような驚きは見受けられませんでしたね。

HX300Vの主な特徴(SONY UKより抜粋)
・24-1,200mm(f2.8-6.3)光学50倍
・2,040万画素Exmor R CMOS
・ISO80-12,800
・3インチバリアングルTFT液晶(92.16万画素)
・クリアイメージズーム100倍
・毎秒10枚の高速連写
・エクストラ高感度モード搭載
・1cmマクロ
・GPS未搭載
・シャッター速度30秒-1/4,000秒(マニュアルモード時)
・静止画フォーマット(JPG)
・静止画記録画素数(20M 5,184x3,888, 10M 3648 x 2736など)
・動画記録(1920x1080 50p Approx.28Mbpsなど)
・起動時間約2秒
・バッテリーNP-BX1
・バッテリー撮影可能枚数310枚・155分(LCD)

※2/27日本国内でも商品情報が公開されました。
※デジカメウォッチ記事「HX300発売」

LTZ10とTCON-17Xで撮り比べ

本日よりAmazonでパナソニックのテレコンバージョンレンズLTZ10用アダプターが発売になりました(詳細はSTOKブログを参照ください)。ということで、LTZ10TCON-17Xを撮り比べてみました。CP+で横浜に行ってきたので、パンパシフィックホテルのベランダから日本丸を撮影です。


LTZ10ならびにTCON-17Xをアダプター経由でFZ200に装着。上の写真でカメラ液晶の下辺りにある日本丸にズームイン。撮影条件はどちらも同じ。ISO100f8でシャッタースピードは1秒です。

FZ200+TCON-17X

FZ200+LTZ10

LTZ10の1.5倍に対して、TCON-17Xは1.65倍と若干倍率が高いです。こうやって見る限りではあまり違いはわかりません。ということでズームイン。200%に拡大。フォトショップで拡大画像を切り抜きしただけで、特に加工はしていません。

TCON-17X

LTZ10

拡大してみるとレンズ性能の違いがよくわかります。TCON-17Xでは輪郭が滲んで、のっぺりした感じですが、LTZ10は輪郭シャープでシャキっとした画質です。

LTZ10は9年前に発売されたテレコンですが、メーカー希望小売価格48,000円という値段に恥じない性能ですね。TCON-17Xも、価格や大きさを考慮すればかなりすばらしいレンズだと思います。なんといっても、LTZ10に比べればかなりコンパクトですしね。

富士フィルムFinepix HS50EXRレビュー@CP+

CP+会場で各社のブースを見てきましたが、超高倍率ズームの新機種としては富士フィルムの製品が注目です。


CP+の超高倍率ズーム機の中で、一番の注目はHS50EXRです。35mm換算24-1,000mm相当の42倍ズーム機です。開放F値はF2.8-5.6でニコンのP520より気持ち明るめ。手動ズームでスイスイ操作できる点がいいですね。動態撮影の場合、広角側で獲物を捕らえて、パッとズームできるのは大きな武器です。

撮像素子も、超高倍率機では一般的な1/2.3型より大きめの新開発1/2型センサーを搭載しており、暗所性能も期待できます。オートフォーカスの性能も最短0.05秒とかなり素早くフォーカスできるようです。実機を触ってみましたが、AFはキビキビ合焦して気持ちいい。高倍率コンデジの中では早い部類に入ると思います。ただ、暗所の望遠端では、うたい文句ほどのAF能力ではないような気も。。。


動画はフルHDで60fps記録に対応しています。1cmスーパーマクロ撮影もできます。フラッシュシューを搭載し、リモートレリーズにも対応しているので、望遠時の手振れ対策もバッチリです。レンズは58mmのネジが切ってあるので、フィルター類も使用できます。

現時点では、春モデルの超高倍率ズーム機で一番興味がひかれる機種です。価格も4万円台前半で他社モデルより割安感がありますね。あとは、撮像素子の性能がどんな感じかですね。

春モデルでは、このほかにSONY HX200Vの後継機が投入される予定です。昨年がマイナーチェンジだったので、次機種(HX300V?)ではフルモデルチェンジが期待されます。SONYも1,000mm超機種を投入するのでしょうか?HX300Vの出来次第ではHS50EXRに手が出てしまいそうです。

Finepix SL1000

ちなみに、富士フィルムからは廉価版のFinepix SL1000も発表されています。こちらは撮像素子が1/2.3型で、24-1,200mm相当の光学50倍ズーム搭載です。レンズは望遠側がSX50HSと同じF6.5でやや暗めですが、広角側がF2.9(SX50HSはF3.4)です。実機を触ってみましたが、AF性能は標準クラスでしょうか。望遠側でやや迷い気味。遅いという感じはしませんが、早いという感じでもない。HS50EXRと比べると、全般的な性能はやや劣るかなという感じですが、価格が3万円台前半とリーズナブルな点がいいですね。

ニコンCOOLPIX P520レビュー@CP+


CP+でニコンの超望遠コンデジ、COOLPIX P520に触ってきたのでレポします。

スペック等詳しいことはデジカメウォッチさんの記事(ニコン、光学42倍ズーム・バリアングル液晶の「COOLPIX P520」)などを参考にしてください。気になるところはP510からどれぐらい進化したのかという点。残念ですが、今回はマイナーチェンジといった印象ですね。出来具合から言えば、P520というよりはP511みたいな感じ。

バリアングル液晶になりました

主な変更点としては、液晶がバリアングルになりました。P510の3インチから3.2インチへと少し大きくなってます。また、撮像素子が1,610万画素から1,808万画素へと増えています。画素数増えて画質に影響はないのでしょうか?このあたりはビミョーな感じ。

そのほか、手振れ補正も改良されたようです。レンズ周りは手を加えていない様子。ざっくり触ってみた感じでは、液晶以外はP510とほとんど違いはありません。印象としては、昨年、SONYのHX100VHX200Vにモデルチェンジしたのと同じような感じ。2年でフルモデルチェンジという流れになっているようです。


P510は、望遠側でのオートフォーカスがかなりもっさりしていたのが難点でしたが、この点は改良されているようです。望遠端でジーコジーコと迷うことはなくなりました。といっても、FZ200HX200Vのようにサクサク合焦するというところまでは行っていません。以前よりはマシになったかな程度です。

総評としては、正直がっかり。デモ機を2、3分触っただけなので、撮像素子の性能など細かい改善点は不明ですが、これならP510から買い換える必要はないかなというのが正直な印象。

AF能力の改善はもちろん、超望遠撮影用のコンデジは、わずかなブレでも影響するので、キヤノンのSX50やパナソニックのFZ200のように、リモート端子を搭載してほしいところですね。微妙なピント調整ができるピントリングがあれば便利になると思います。

一方、P510を検討中の方は、新モデル発表で、価格も2万円台に突入して今が買い時だと思います。正直、P520と性能的にはさほど違いは感じられないので、AFがまったりな点をガマンできれば、オススメ。なんといってもテレコン装着で1,650mmの画角が得られるのは他機種ではマネできない利点です。

SONY AS15で車載動画を撮影

前回紹介したSONY AS15ですが、さっそく動画撮影してみました。高感度CMOSセンサーの性能を試すため、夜間のドライブ撮影です。


取り付けは写真のような感じ。スーパークランプ7インチマジックアームでメーターパネルに固定しています。写真のマジックアームは中央のノブを緩めると自由自在に3箇所の稼動部の角度を調整できる便利な撮影機材です。金属製でしっかりしているのでアームがブレることはありません。


撮影した動画はこんな感じ。アングルは170度です。夜間の割りにはしっかり撮れているのではないでしょうか。GoproHD初代との比較になりますが、暗所性能はSONYのほうが優れている感じです。画像のブレも少ないなという印象。ただし、30fpsのため、ちょっとカクカク感があります。

残念なのは音声。防水ケースに入れているためか、かなり酷い・・・。ケースから出せば解決しますが、防水ケースに入れないと三脚付けられないんですよね・・・。

スーパークランプで固定

ということで、こんな解決法を見つけました。車への取り付けに使用したスーパークランプで本体を挟んでしまいました。クランプの内側には滑り止めのゴムが貼ってあるので、本体が傷つくこともなし。これで防水ケースなしでも三脚に固定できるようになりました。






SONYアクションカム HDR-AS15レビュー

SONYからアクションカムが発売されていたのでさっそく入手してみました。小型のビデオカメラです。この手のカメラとしては米国のGoproが有名というか、このカメラもGoproの成功を後追いして出てきた感じ。広角単焦点のビデオカムでいろんな用途に使えます。

本家Goproはテレビ番組の撮影にも使われており、最近よく見かけるようになりました。画質的には暗所に弱いなど弱点があったため、ソニーから発売された新機種には期待が高まります。

AS15本体

まずは簡単な機能の紹介から。広角170度と120度の撮影に対応します。バッテリーは高画質モードで公称2時間20分。メディアはマイクロSDカードを使います。なお、付属のケースに入れることで防水対応(水深60m)です。

RX100などで使われるXタイプのバッテリー

ざっくり使ってみての印象。画質はいいですね。特に暗所性能についてはSONY製の裏面照射CMOSセンサーを使っていることもあって、かなり暗めの環境でもバッチリ撮影できます。手ぶれ補正は電子式ですが、しっかり働きます。車載で動画撮影してみましたが、いい感じ。

クレジットカードよりひと回り大きい

マイナス点もいくつか。想像していたより大きいです。ケースに入れた状態でタバコ箱ぐらいの大きさ。防水ケースに入れるとGopro2個分。デカいなあという感想になってしまいます。

三脚穴は防水ケースのみ

もうひとつ。やはり三脚対応はしてほしかったですね。付属の防水ケースには三脚穴がありますが、カメラ本体には三脚穴が付いていません。ケースに入れると画質が落ちる上に、音声が不明瞭になるので困りますね。。。

大きなボタンで操作性はよい

動画撮影の最高画質HQモードは、1920×1080/30fps(HQ)です。ライバルGoproの最新機種HERO3は60fps対応で、4K(3,840x2,160,15fps)撮影できるモデルもあるようです。スポーツなどの撮影シーンが多いことを考えれば60fpsは必須ですね。

レンズ側から取り出すのはマイナス

そのほか、ケースから本体を出すときレンズが手に触れやすいのもマイナス。全体的な評価は60点ぐらい。後発の割りに、センサー以外にこれといった特徴がない製品。いや製品というより商品ですな。Goproが売れてるから、同じようなものを急いで作った感が・・・。

SONYというブランドに釣られて買ってしまいましたが、正直、もう1.3万円出してGopro HERO3にしたほうが楽しめたかなと。