キヤノン PowerShot SX50 HS レビュー


キヤノンPowershot SX50 HSのレビューです。現在所有のニコンCOOLPIX P510、SONYサイバーショットHX200Vと比較しながら紹介していきます。なお、今回は予算の都合で海外からの逆輸入品のため、国内で販売されているものと若干仕様が異なる可能性があります。

まずはSX50 HSの簡単な製品特徴から。

ズーム倍率は光学50倍で、35mm換算24mmから1,200mm相当です。P510(24mm-1,000mm)と比べると、広角端は同じですが、望遠端が1.2倍になっています。気になるところは、レンズのF値が3.4-6.5で、P510の3-5.9やHX200Vの2.8-5.6と比べると若干暗めな点。

高感度撮影については、P510がモノクロでのISO12,800、HX200VがカラーでISO12,800(重ね合わせ連写)に対してSX50 HSは最高ISO6,400ですが、スペック上は大きな違いはないと思います。そのほか、可動液晶やビューファインダーはP510やHX200V同様に搭載。P510やHX200Vにはついていないホットシューがあるのはいいですね。

実際に触ってみての印象をいくつか。まず本体の質感ですが、適度な重みがあって高級感があります。チープな感じはありません。気になる点としては、横に開くタイプの液晶が今ひとつ慣れませんね。収納時は液晶に傷がつきにくく良いのですが、撮影体制に入るのに時間がかかるのが困りものです。

オートフォーカスの性能については、P510ほどバカではないけど、HX200Vほど優秀ではないといった感じ。オートフォーカスの速度は決して速くはありませんし、薄暗い場所や望遠端では時折フォーカスが迷うこともありますが、P510のように迷いっぱなしということはありません。撮影していてストレスが溜まるようなことはありませんでした。

手動でのピント合わせについては、画面が部分的に拡大されて見やすい上に、モードダイヤルでの微調整がしやすくフォーカスは合わせやすいです。個人的にはHX200Vのピントリングが好きですが。

他の2機種と比べて、一歩上行くのがマクロ撮影機能。P510でもHX200Vでもオークションに出品する商品の撮影をする際はなかなか近くでピントが合わせにくかったのですが、SX50 HSでは近接撮影も簡単にピントが合わせられます。かなり寄ってもピシッとピントが合うのがいい。はっきりと違いを感じます。

まだ、入手して1週間も経っていませんが、今のところ撮影していて不便に感じるようなところはありません。強いて難点を挙げるとすれば、動画が24fpsな点でしょうか。週末子供の運動会があったので、HX200VSX50 HSの2台を持っていったのですが、やはり動画撮影に有利なHX200V中心での撮影になりました。HX200Vはヘタなビデオカメラよりきれいに撮影できます。動画撮影ではSONYが2・3歩先を行く感じです。

ざっと使ってみての印象はこんな感じ。しかし、このカメラの強みはなんと言っても光学1,200mm相当のズーム倍率です。P510と比べると1.2倍の差ですが、オートフォーカスの性能が上回る。また、HX200Vと比較すると約1.5倍。SX50 HSならHX200Vにテレコンを着けたのとほぼ同じズームができます。

こちらについては、近々、3機種で撮り比べをするので、そちらも参考にしてください。

ワイヤレスタイマーコントローラーをSX50HSに装着してみた
SX50 HS にテレコンをつける
SX50 HS にテレコンをつける(その2)
SX50 HS にテレコンをつける(その3)
SX50 HS にテレコンをつける【試し撮り】
SX50 HS にテレコンをつけて月を撮る

SX50 HS レビュー
SX50 HS レビュー【試し撮り】



【参考記事】
SONY サイバーショット HX200V レビュー(ニコンP510と比較)
42倍ズーム ニコン COOLPIX P510 レビュー



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