リモコンで操作できるパンチルトヘッド Ninja X10


海外通販サイトでNinja X10なるパンチルトヘッド(電動雲台)を見つけたのでさっそく入手してみました。元々は防犯カメラ用のパーツとして販売されているものですが、どうやら一般的なデジカメでも使えそうです。


こちらは海外のサイトで見つけた画像。キヤノンのHV10というビデオカメラを設置して動作させている様子が動画で見られます。


同梱物はご覧のとおり。パンチルトヘッド本体とリモコン、台座、ACアダプターが付属しています。パンチルトヘッドといえば以前こちらのブログでも紹介したe-BenkのEBRA-121Rがありますので、そちらと比較しながら紹介していきましょう。


まずは外観。EBRA-121Rに比べて、Ninja X10はサイズがひとまわり小さいです。小型のデジカメやビデオカメラを載せるにはちょうどいい大きさですが、安定感はEBRA-121Rのほうがありそうです。


一番のポイントは、Ninja X10はリモコンが電波式な点。EBRA-121Rのような赤外線リモコンに比べて障害物の影響を受けにくいです。ドアや窓越しでも電波が届くので、いろんな場所で動作させることができます。

また、EBRA-121Rでは、リモコンのボタンを押しっぱなしにしていても途中で動作が止まりましたが、Ninja X10なら大丈夫です。ボタンを押している間、パン・チルトの動作を続けます。リモコンの届く範囲は見通しで5mぐらい。操作性はNinja X10が上です。


可動範囲はパン(左右)が240度、チルト(上下)が130度EBRA-121Rに比べてかなり広範囲に動きます。特にチルトの範囲が広いのはいいですね。速度は一定で、パンが毎秒7.7度、チルトが8.7度とかなりゆっくりめですが、それでもEBRA-121Rよりはスムーズに動きます。

YouTube動画

弱点もいくつか。EBRA-121Rに比べるとサイズは小さいので積載できるカメラの大きさが制限されます。手元にあったビクターのエブリオは軽いので難なく作動します。最近の家庭用ビデオなら問題なく動くと思います。デジカメについてはコンデジなら大丈夫ですが、一眼レフを載せると厳しいかなという雰囲気。試しにEOS Kiss+50mmを載せてみました。動作はしますが、見ていてちょっと頼りない。

YouTube動画2

電源はACアダプターを使用します。EBRA-121Rのように単三電池で動かないのが弱点ですね。別途DC12Vの電池ボックスを調達して繋げればコードレスでの運用は可能でしょうか。ただ、電源ケーブルの端子がオーディオで使われる3.5mmのミニプラグという珍しい形状です。変換アダプターがあればいいのですが。。。


本体はプラスチック製で重量も軽いので、カメラの重量・バランスや、大きくチルトさせたときなどでカメラを支えきれずに倒れてしまうことがあります。底面に三脚穴が開いているので、三脚などに設置したほうが安定して使えます。

ざっと使ってみての感想ですが、エブリオのような小型カメラで、電源が確保できるのであればNinja X10のほうが使い勝手は随分良いと思います。Ninja X10はコンセントが必要な点が弱手です。電源が確保できない場合は単三電池で動くEBRA-121Rという選択肢になるでしょうか。


リモコンで操作できるトライポッドヘッド(電動雲台)



2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

初めまして、ブログの記事の方を読ませて
頂きました。ご存知であれば教えて頂きたい事があるのですが、このX10 Ninjaの
電源についてなのですが、3.5mmのミニプラグとの事なのですが、これは通常のコンセントなどに挿して使う事は出来ないのでしょうか?

etnop さんのコメント...

ACアダプターが付属しているのでコンセントに挿して使えます。