可変NDフィルター(バリアブルNDフィルター)

可変NDフィルターなるものを入手しました。NDフィルターは屋外などで光量を調整するフィルターですが、可変NDはPLフィルターのようにレンズを回すだけで簡単にND4から400あたりまで光量調整できるという優れものです。フィルターの効果をわかりやすく解説しているのがこちらの動画(ケンコー)。


ケンコーのバリアブルNDX製品ホームページにわかりやすい解説と作例が載っています。写真家さんの解説動画もオススメ。




当初はいまひとつ使いどころがわからなかったです。メーカー側の売りとしては、①スローシャッターで撮影したいとき②明るいレンズを晴天下で使うとき-などに使えるようですね。このほか、シャッター速度の調整ができない動画撮影の時などにも可変NDフィルターが重宝するようです。最近は一眼レフの動画撮影機能も充実してきているので、運動会など屋外で撮影するときはとっても使いやすそう。

ところが、ケンコーの可変式NDフィルター(77mm)の場合、なんと、フィルター1枚で4万円(amazon)を超えます。ちょっと手がでませんね。

ということで、e-bayで調べてみると、中国製の安いものだと1枚1000円程度で手に入ることが判明。値段の違いは品質の違い。ネットの評判をみる限り、安い可変NDフィルターでは、カラーバランスが崩れたり、解像度が極端に落ちて使い物にならないということもあるようです。ということで、さっそく中国製のフィルターをいくつか入手し、実力を試してみることにしました。

とりあえず仕入れてみたのは、1,000円程度で手に入るノンブランドの可変NDフィルター2点と、ネットで評価の高かったNEW-VIEWの可変NDフィルター(3,000円程度)です。

まずは、可変NDフィルター全般の使い心地から。実際に使ってみて感じたことをいくつか。

【良い点】
露出調整がフィルターをクルクル回すだけで簡単にできるのがいいです。特にコンパクトデジカメなど露出やシャッタースピードの設定がパッパッとできない機種では可変NDフィルターは重宝します。予めマニュアルモードで絞りとシャッター速度を設定して、あとはフィルターを回すだけで明るさが調整できます。液晶でリアルタイムで画像を確認できるので、デジカメならではの使い方が楽しめます。このためだけに揃えてもいいんじゃないかと思うぐらい便利ですね。

【気になる点】
画質については、やはり値段と価格は比例しますね。今回は5,000円以下の製品を試してみましたが、やはり1,000円程度で手に入る製品は画質がぼやけるというか、ピントが合っていないんじゃないのという感じ。カメラの液晶上ではあまり違いはわかりませんが、撮影した画像をPC上で見ると一目瞭然。シャープさが違います。特にNDを強く効かせた時、ノンブランド品ではピンボケしたような画質になってしまいます。

3,000円台のNEW-VIEWのフィルターはノンブランド品と比べるとはっきり違いがわかるぐらい解像していますが、NDを強く効かせたとき、やはり画像を拡大してみるとシャープさが甘くなる感じはします。一眼レフで撮影した画像の比較ではこの傾向が出ました。SONYHX200Vでも試してみましたが、コンデジレベルなら問題なく使えるなという印象。費用対効果で考えれば十分価値あると思います。一度可変NDを試してみたいという方にはオススメです。



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