エブリオ GZ-EX250をPTZカメラにする②

前回の記事パンチルトヘッド(PTH)にエブリオGZ-EX250を載せてのPTZ(Pan Tilt Zoom)カメラ化に成功しました。しかし、赤外線リモコンの届く範囲での使用に限定されていたので、今回はさらなる遠隔地からの撮影を想定して、ネット経由で操作できるPTZカメラにチャレンジです。

課題は1点。赤外線リモコンで作動するパンチルトヘッドをどうやってネット経由で操作するかです。そこで見つけたのがこちらの商品(下の写真)。「iRemocon」といって、ネット経由で赤外線リモコンを操作できる便利グッズ。iPhoneやAndoroidアプリからWi-Fiルーター経由で接続することで、赤外線リモコンで動く家電類を操作します。学習機能付きなのでPTHも操作することができます。

ネットからリモコン操作ができるiRemocon

これで、PTHもWi-Fiで操作することができるようになりました。せっかくですから、コンセントが不要な構成にしたいということで、Wi-Fiルーターにはバッテリーを搭載しているプラネックスのモバイルルーター「CQW-MRB2」を採用です。本来はWiMAXなどのモバイル通信端末を接続するための機器ですが、単なるルーターとしても使えます。今回の用途にもってこいですね。

iRemoconの電源はACアダプタですが、5V2AなのでUSBから給電できます。別途USB→DCプラグを用意してモバイルバッテリーから給電とします。ルーターのバッテリーは4時間もつので、エブリオに大容量バッテリーをつければ3時間は余裕で撮影できるのです。

左がカメラとPTH、右がWi-FiルーターとiRemocon

さっそく設置してみましょう。細かな設定は省きますが、簡単なIPアドレスの知識があれば難しくはありません。iRemoconCQW-MRBとをLANケーブルで繋げ(写真右)、さらにモバイルバッテリーからUSB経由で給電。続いてエブリオの「おでかけモニター」モードを起動。これでカメラの設定は完了です。ルーターユニットとカメラユニットは赤外線が届く範囲で離れたところに設置しても大丈夫です。

これでエブリオiRemoconにはルーターから「192.168.1.*」といったIPアドレスが割り当てられるので、iPhoneアプリから接続・操作できるようになります。ただしそれぞれが独立したアプリのためiPhone単体で操作は面倒ですね。ノートPCをエブリオに、iPhoneをiRemoconに接続し、エブリオPTHが同時に操作できるようにしてみました。

これでWi-Fiルーターにさえ繋がれば、かなり離れたところからでも遠隔操作が可能になりました。見通しで100mぐらい離れたところからの操作ができます。国内では使えませんが海外製のハイパワー無線LANを使えば1km以上離れたところからの操作も可能になります。

ちなみに、モバイルルーターにWiMAXなどの通信端末を繋げれば、インターネット経由で接続・操作できるようになるので、電波さえ届けばどこでも使えるようになりますね。電源さえ確保できれば長時間の監視活動が可能になります。ただし、エブリオは10日間経つと自動的に電源を切る仕様になっているようなのでご注意を。

リモコンで操作できるトライポッドヘッド(電動雲台)
リモコンで操作できるパンチルトヘッド Ninja X10



0 件のコメント: